Lighted Darkness −over children/under adult 〜早熟な若者たち〜− サラはアギーに送ってもらい、予定より幾分早く帰宅した。 深夜だったこともあり、サラは裏口から気配を殺して家の中に入った。 そして、静かに二階にある自室へと向かう。 カーテンを閉めていない窓から、煌煌と月明かりが差し込んでいた。 時刻は深夜二時を回ったところだった。 サラはベッドへと入ったが、一向に眠れそうになかった。 ふと、先程の男の顔が浮かんだ。 「・・・イゼル・・・」 サラは小さいつぶやいた…。 途端に、何かに吸い込まれるかのように深い眠りについた。 少し時間をさかのぼって…深夜一時になろうかという時、 サラの幼なじみジャン・テジックは一人、部屋で酒を飲んでいた。 先程の事件など知るはずもなく、ただ自分の想い人、幼なじみのサラのことを考えていた。 イゼルの存在など、気にもとめずに…。 20100208(20060206) writer 深飛 ← → LD TOP |