餌 ボクが此処にきて、早一ヶ月。 そこでの生活は、快適以外の何ものでもなかった。 「 りく?どこにいるの? 」 「はい、は〜い!ボクはココにいるよ」 そう返事をしたボクは、陽の当たるテラスから部屋の中へと入る。 そこにいたのは、一ヶ月前からボクの飼い主である稟さん。 ・・・と見知らぬ、女の子? 歳は…ボクと、そう変わらないくらいかな? 「 りく?この子ね、アイちゃん」 「 は、初めまして。アイです」 その子はそう言って深々とボクに頭を下げたから、ボクも慌てて頭を下げる。 「 あ、こちらこそ、初めまして。りくです」 「 アイちゃんね、これからりくの餌としてここに住んでもらうから」 「 えっ!? 」 ボクは稟さんの言葉に一瞬思考が止まった。何だってぇ!? だって、ボク、稟さんのペットだよ!?あ・・・だから、餌…でも。 「 稟さん、それはいったい・・・」 「 アタシみたいな、年増とのエッチじゃモノ足りないかと思って」 「 そんなこと・・・ 」 「 りくは優しいからそう言ってくれるけど…身体的にはモノ足りないはずだから。アイちゃんのことはいつ抱いてもいいからね?」 稟さんはそう言うと、アイちゃんの背中をボクの方に向かって押した。 勢い余って、ボクに倒れこんできたアイちゃんを抱きとめる。 「 アイちゃんはりくの餌なんだから。もちろん、アイちゃんの了承も得てるわ。心配しないで」 「 よろしくお願いします 」 ボクの腕の中で、確かにアイちゃんはそう言った。 稟さんとは違う、若い女の子…。 久しぶりに抱きしめたりなんかしたから、ボクの雄は過敏に反応してしまって。 ボクのその変化を目ざとく見つけた稟さんは、おかしそうに笑いながらボクに言った。 「 やっぱり身体は正直ねぇ。りく?餌食べてきたら?」 ボクはそろっと、腕の中のアイちゃんを見た。 アイちゃんは・・・うるうるした瞳でボクを見ていて…。 ヤバィ・・・。 そんな瞳でボクを見ないで、我慢できなくなっちゃうよ。 「 稟さん… 」 「 何かしら? 」 「 餌…どうもありがとう 」 ボクの言葉を聞いた凛さんは、嬉しそうに微笑んで 「 どういたしまして 」 そう言ってソファに腰掛けて、本を読み出した。 そうなると、周りを気にしない凛さんだから ボクはその様子を見届けると アイちゃんの手を引いて、ボクの部屋へと向かった…。 まったく、うちのご主人様は粋なコトをしてくれる。 まぁ、ボクが愛されている証拠だけどね? 20110928(20050909) 玉響からのリクでした。 前回、40HITの続き物。いや、登場人物だけが同じかな? また、エロシーンはなく(笑)でも、名前は登場しました。 「 りく 」に「 稟さん 」、それに「アイちゃん 」 こんなもので、よろしければ玉響サマのみお持ち帰り可とさせて頂きますm(_)m 創作者さんに50未満のお題より |