小さな約束 お題シリーズ有麻+雅嗣



まだそれは有麻が小学校にあがったばかりの頃。
なぜか学校で指きり拳万≠ェ流行っていた。
有麻はそれを大好きな兄の雅嗣としたくてしたくて、仕方がなかった。
そして、珍しく早く帰宅した兄の姿を見つけて、走り寄ったのだった。

「お兄ちゃん!!」

その頃、雅嗣は既に18歳。高校3年生だ。
有麻が言い出すようなことは大抵既に知っていることで、この時もやはりそうだった。

「ゆびきりしよ」
「嘘ついたら針千本、か?」

雅嗣の言葉に有麻はびっくりしたような顔をして盛大に叫んだ。

「お兄ちゃん、なんで知ってるの!?」

小さな有麻が、お兄ちゃんて何でも知ってるんだ、とまた一つ兄を大好きになった瞬間だった。

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++恋する二人に20のお題/恋愛、セリフ
18.小さな約束(ゆびきりしよ/嘘ついたら針千本、か?)

お題拝借→くじらのゆりかご様

設定:お題シリーズ有麻+雅嗣

[2010/11/18]

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